歯医者さん通いが好きな方はそれほど多くないのではないでしょうか。時間と費用もかかりますし、単純に恐怖を感じたり、何よりも頭に近いところに歯がありますので、歯を削られるときの振動や、麻酔をしていても切れてしまった後に残る痛み、出血、口の中の違和感、など普段健康に生活をしていて病気とは無縁の人にとっては苦痛に感じられる可能性が高いと思います。また、歯医者さんも人間ですので厳しい、優しい、怖い、面白い、細かいなど色々な性格の方がいます。特殊な治療が必要で、特定の大学病院で手術や治療しなければならないなど、選択の余地がない場合にはどうしようもありませんが、もし特段事情がない場合にはできる限り性格的に相性が合いそうな歯医者さんに出会うことが意外に大切です。
治療の技術力などももちろん大切なのは間違いありませんが、それ以上に単に話しやすく、よく話を聞いてくれるなどのコミュニケーション上の要素というのは、治療を進めていく上で重要です。いつも出来るだけ早く治療を終わらせたいと思うのが普通の感覚である場合が殆どだと思いますが、話しやすく、また治療と全く関係のないとりとめのない話が面白かったりすると、この先生のところで出来るだけ治療してしまおうと考えることもあり得ます。事実、これは私の経験です。実際にはかなり痛い治療が複数回ありましたが、不思議と通うのが苦痛ではありませんでしたし、実際にそのとき不安に感じている箇所を全てこの機会に治療してくださいと自らお願いしたほどです。